ヴィーニョ・ヴェルデ ハーザ・ロゼ 2022

キンタ・ダ・ハーザはポルトガルの最北部、ミーニョ地方のD.O.P.ヴィーニョ・ヴェルデのサブリージョン『バシュト(Basto)』に拠点を置く生産者です。その歴史は、18世紀にまでさかのぼることが出来ます。設立以来ずっと同じ家族が所有し、今日までワイン造りを行ってきました。現在は、5世代目のジョゼ・ディオゴ・テイシェイラ・コエリョによって運営されています。1987年に祖父のイナシオが亡くなった後、ディオゴがワイナリーを引き継ぎ、ワイン生産者としてのキャリアをスタートさせました。ディオゴは妻のマファルダと共に、ブドウ栽培とワイン造りに対する情熱を持ち、土地の可能性を信じ、ワイナリーをさらに発展させました。現在は、50haの畑を所有し、年間70万本のワインを生産しています。

キンタ・ダ・ハーザのヴィーニョ・ヴェルデは、一般的にイメージされる『微発泡で軽快な飲み口が楽しめるワイン』とは異なり、『長期熟成にも向く、高品質で本格的な味わいのスティルワイン』に仕上げられています。通常のワイン同様、ボトルによってはわずかに炭酸ガスを帯びている場合があるかもしれませんが、どれも『ヴィーニョ・ヴェルデ』という先入観に縛られずに試していただきたいワインです。実際に、『ワイン・アドヴォケイト』や『ワイン・エンスージアスト』といったワインガイドでも高評価を獲得しており、その品質の高さや、長期熟成の可能性について言及されています。ディオゴは『ヴィーニョ・ヴェルデはワインの名前ではなく、生産地域(D.O.P)を指します。白ワインだけでなく、赤、ロゼ、スパークリングワインも造られています。一般的にヴィーニョ・ヴェルデは熟成しないと言われていますがそれは正しくありません。特にアルヴァリーニョやアヴェッソといった品種で造られたワインは高い熟成の可能性を持っています』と話します。

ポルトガルには14のD.O.P.があり、ヴィーニョ・ヴェルデの生産量はポルトガルのスティルワインのD.O.P.の中で最大となっています。キンタ・ダ・ハーザのある『バシュト』は、ヴィーニョ・ヴェルデの9つのサブリージョンの中で最も内陸に位置しているため、大西洋からの海風から守られています。ヴィーニョ・ヴェルデの他のエリアと比べると冬は寒く、夏は非常に暑くなります。これは晩熟の品種であるアザル(白)やエスパデイロ(赤)の生育に非常に適しています。

キンタ・ダ・ハーザの畑の標高は平均で200〜250m、ゆるやかな斜面で非常に日当たりの良い場所です。タメガ川と大西洋からの風を遮る山々に囲まれています。土壌は花崗岩が豊富で、一部は粘土とシストが混ざっています。土着品種に注力し、アザル、アリント、アヴェッソ、ヴィニャン、トラジャドゥーラ、アルヴァリーニョ等を栽培しています。キンタ・ダ・ハーザでは、周囲の自然環境との調和を大切にし、生物多様性を保ち、自然との共生を目指しています。
『私たちは特に、土着品種を守ることを重視しています。なぜなら、このような地域ならではのブドウは、この土地や気候に非常に適していたからこそ、長年栽培されてきたと言えるからです。例えば、アザルは完熟しにくいブドウ品種で、他のエリアではあまり栽培されていませんが、バシュトの畑は非常に日当たりが良いため完熟することが出来ます。私たちの哲学は、単一品種のワインの場合、そのブドウの独自の個性、アロマやフレイバーが際立つようにすることです。また、私たちは複数品種のブレンドによるワインも造っていますが、単一品種の個性を知った上でブレンドのワインを飲むと、そのワインをさらに良く理解することが出来ます』

3種類の土着品種のブレンドによるフレッシュなロゼです。畑の標高は平均で200〜250m、ゆるやかな斜面で非常に日当たりの良い場所です。土壌は花崗岩が豊富で、一部は粘土とシストが混ざっています。収穫は畑で選別しながら手摘みで行い、ブドウがつぶれないように20kgのケースに入れてセラーに運びます。除梗した後、低圧でゆっくりと圧搾します。発酵は14〜16度に温度コントロールされたステンレスタンクで行います。

イチゴやレッドチェリーを思わせる赤い果実の豊かなアロマとフレイバーが広がります。

【ブドウ品種】 パデイロ 50%、エスパデイロ 30%、ヴィニャン 20%
型番 PORQDR-03(キンタ・ダ・ハーザ)
在庫状況 在庫 1
販売価格
1,650円(内税)
購入数