ポッジョ ヴァラーノ トレッビアーノ ダブルッツオ マチェラート 2021

アドリア海に面するアブルッツォ州の海岸域にあり、北隣のマルケ州とのほぼ州境寄りに400年以上代々続いている生産者で、同じモンテプルチャーノ・ダブルッツォでも非常に恵まれた地域で造られています。全体で約42haの畑を所有し、海抜240mの高所の好ましい気候の条件で栽培されています。全体の80%が南向きの斜面で、粘土質に石が混ざった土壌です。

平地にはトレッビアーノが主体です。栽培する品種の内訳は、38haがモンテプルチャーノ、2haがカベルネ・ソーヴィニヨン、2.5haがトレッビアーノです。イタリアの生産者としては規模が小さく、限られたスタッフで手作業を重視した、しっかりした造りをしています。2003年からコルナッキアが所有するエリアは全て、モンテプルチァーノ・ダブルッツォ コッリーネ・テラマーネD.O.C.G.に指定された区域に入ることとなりました。モンテプルチァーノ ダブルッツォの地域が全てD.O.C.G.指定区域に入るわけではなく、このことからもコルナッキアの所有する畑がとても良いことが分かります。コルナッキアは、最高の畑5〜8haを選んでD.O.C.G.として申請しています。

コルナッキアは有機栽培を行っており、害虫除けには主にフエロモンを使用しています。畑に対してICEA(イタリアの代表的な有機栽培認定機関)の認証を得ています。当然オーガニックにすることで、畑での仕事が増え、毎日見守らなければいけません。新しいフィルターシステムやボトリングラインを導入しました。ソーラー発電システムを導入し、ワイナリーで使う電気は100%まかなっています。それくらいこの土地は太陽に恵まれています。あえて意図的にリリースを遅らせてもらっているのは、コルナッキアのような伝統的なスタイルのワインには、ボトル熟成が必要だと考えるからです。

この『マチェラート』は赤ワインと同じように果皮や種と一緒に32日間のマセレーション(浸漬)させたワインです。祖父へのオマージュを込め、再び、白ワインを果皮と共に漬け込む製法をやってみようと決め、誕生したのがこのワインです。

手摘みで収穫したブドウを除梗、破砕し、アンフォラに入れ、16〜18度に温度コントロールしながら、天然酵母で果皮と一緒に発酵させます。発酵が終わったら、やわらくプレスしラッキングを行い、ワインを果皮や種から離します。その後、アンフォラで澱と共に熟成させます。熟成期間中、定期的にバトナージュを行い、澱を攪拌させます。さらに、ボトルで6ヶ月瓶熟させてからリリースします。

輝きのある濃い黄色、熟した果実やドライフルーツの複雑なアロマの後から、ミントやセージなどのハーブの要素が感じられます。丸みのあるやわらかな口当たりがあり、豊かな個性が感じられます。余韻には心地よいアーモンドを思わせる苦みがあります。

【ブドウ品種】 トレッビアーノ
型番 ITABCN-06(バローネ・コルナッキア)
在庫状況 在庫 1
販売価格
3,960円(内税)
購入数